なぜあの子は運動が嫌いなのか
タグラグビー教室設立の背景には、
子どもの運動不足をなんとかしたい!
という強い思いがありました。
最近では原発事故の影響もあるかと思いますが、タグラグビー教室の設立は平成21年。
この問題に向き合い始めたのは、東日本大震災の2年以上前にさかのぼります。
では、一体なぜ子どもの運動不足が問題となっているのか。
答えは単純でした。
「スポーツよりも楽しいことがたくさんあるから」です。
昔は鬼ごっこや裏山の探検、昆虫採集や釣りなど、「遊び」の中でよく身体を動かしていたと思います。
しかし時が経つにつれ、「遊び」が変化していきます。
私たちが子どもの頃よりもさらに面白いゲームが増え、携帯ゲーム機やスマホも発展してきました。
「遊び」のコンテンツが飽和状態になったと言っても過言ではありません。
実は私も小学生の頃、運動は大の苦手で、休憩時間は教室に残り漫画を書き、放課後も家に閉じこもってTVゲーム三昧。
体育の時間はひたすら苦痛でしかありませんでした。
だから、今の子どもたちが「スポーツよりも楽しいこと」を求めて、スポーツから離れてしまう気持ちは痛いほどわかります。
「できる」を「楽しい」に!
IWAKIユニバースの理念、
「できる」を「楽しい」に!
様々な運動体験を通じて子どもの運動能力向上を図り、楽しさの獲得によって将来のスポーツ活動に繋いでいく。
当初掲げていた根底にある理念を、皆様に伝えやすくするため、短くまとめたものです。
この理念を伝える、叶えるための手段として選ばれたのが「タグラグビー」という聞きなれないスポーツでした。
(現在開催中の教室についてはこちら!)
タグラグビーは「タックル」のかわりに腰につけた帯「タグ」を取り、ディフェンスを行うというスポーツで、小学校体育の学習指導要領にも掲載されているものです。
「ラグビー」と名がつくと「危険そう、痛そう」などと思われがちですが、そういった身体接触などの危険なプレーは「反則行為」になります。
むしろクロスプレーがない分、サッカーや野球よりも安全だと言い切れます。
なにより、このスポーツでやるべきことは単純明快です。
ディフェンスは「ボールを持っている人のタグを取る」
オフェンスは「ボールを持って”一歩でも前に”走る」
ドリブルができなくたって構わない。(ボールを持って走るだけ)
足が遅くても構わない。(一歩でも前に進めれば、それはもう立派な成果だ)
ボールが投げられないなら手渡しでも構わない。(きっと仲間が近くにいてくれる)
私たちは子どもたちに「できる」ことの喜びを伝えます。
そして、スポーツが「楽しい」という感情を創り出します。
それが結果として、子どもたちにとって「なによりも楽しい遊び」の一つになれればという思いのもとに、私たちは活動しています。
ゲームは一時的な娯楽に過ぎませんが、スポーツは一生ものの宝になり得ると考えております。
生涯スポーツを愛していくことができるように、私たちは子どもたちと一緒に全力で遊びます。
さあ、私たちと一緒に遊びませんか?
もちろん、子どもだけでなく大人が参加しても構いません。
コーチ一同、お待ちしております。