なぜあの子は運動が嫌いなのか

2008年度に設立したタグラグビー教室。その背景には、

子どもの運動不足をなんとかしたい!

という強い思いがありました。

このWEBサイトを立ち上げたのは2015年。この頃は、まだ原発事故の影響もありました。

しかしながら、この問題に向き合い始めたのは、東日本大震災の2年以上前にさかのぼります。

では、一体なぜ子どもの運動不足が問題となっているのか。
答えは単純でした。

スポーツよりも手軽で、楽しいことがたくさんあるからです。


昔は鬼ごっこや裏山の探検、昆虫採集や釣りなど、遊びの中でよく身体を動かしていたと思います。
しかし時が経つにつれ、遊びの中身や、その背景が変化していきます。

例えば、放課後校庭が閉鎖される学校も増え、公園の数や広さも充実しているわけではない。
子どもたちだけで遊ぶのも、色々制限されてしまう。
また、保護者の方が子どもにスポーツをやらせたいと考えても、共働きの世帯が増え、平日の送迎が大変だったり、スポ少の当番が大変といった、自身の負担の大きさもある。
さらに、私たちが子どもの頃よりもさらに面白いゲームが増え、手軽に遊べる携帯ゲーム機やスマホも発展してきました。

場所や保護者の負担といった現代的な背景に加えて、遊びのコンテンツが飽和状態になったというのは、スポーツ活動に大きな影響を与えていると考えます。

かくいう私も小学生の頃、運動は大の苦手で、休憩時間は教室に残り漫画を書き、放課後も家に閉じこもってTVゲーム三昧。
体育の時間はひたすら苦痛でしかありませんでした。

だから、今の子どもたちがスポーツよりも楽しいことを求めて、スポーツから離れていってしまう気持ちは痛いほどわかります。

そこで、金曜の夜に、当番も無ければ、月謝の支払いも必要ない、もちろん選手登録なども必要なく、フリーで気軽に参加できる、そして、楽しく取り組める。そんなスポーツ教室を立ち上げることとなりました。

「できる」を「楽しい」に!

IWAKIユニバースの理念、

「できる」を「楽しい」に!

様々な運動体験を通じて子どもの運動能力向上を図り、楽しさの獲得によって将来のスポーツ活動に繋いでいく。

当初掲げていた根底にある理念を、皆様に伝えやすくするため、短くまとめたものです。

この理念を伝える、叶えるための手段として選ばれたのが「タグラグビー」という聞きなれないスポーツでした。
現在開催中の教室についてはこちら!

タグラグビーはタックルのかわりに腰につけた帯(タグ)を取り、ディフェンスを行うというスポーツで、小学校体育の学習指導要領にも掲載されているものです。

「ラグビー」と名がつくと「危険そう、痛そう」などと思われがちですが、そういった身体接触などの危険なプレーは反則行為になります。
むしろクロスプレーがない分、サッカーや野球よりも安全だと言い切れます。

なにより、このスポーツでやるべきことは単純明快です。

ディフェンス・・・ボールを持っている人のタグを取る
オフェンス・・・ボールを持って”一歩でも前に”走る

ドリブルができなくたって構わない。(ボールを持って走るだけ)
足が遅くても構わない。(一歩でも前に進めれば、それはもう立派な成果だ)
ボールが投げられないなら手渡しでも構わない。(きっと仲間が近くにいてくれる)

私たちは子どもたちに「できる」ことの喜びを伝えます。
そして、スポーツが「楽しい」という感情を創り出します。

それが結果として、子どもたちにとってなによりも楽しい遊びの一つになれれば・・・という思いのもとに、私たちは活動しています。

タグラグビーは、走る、止まる、かわす、取る、投げるといった、様々な動きが複合的に用いられる、いわば総合スポーツです。
将来、どんなスポーツを選んだとしても、ここで得た経験は一生涯の宝になる。
そうなるように、日々、子どもたちと向き合っております。

生涯スポーツを愛していくことができるように、私たちは子どもたちと一緒に全力で遊びます。

さあ、私たちと一緒に遊びませんか?
もちろん、子どもだけでなく大人の参加も大歓迎です。
コーチ一同、お待ちしております。