2022年12月10日福島県タグラグビー大会参戦記録

令和4年12月10日
第17回福島県タグラグビー交流大会フレンドリーカップに参加してきました。
今回は参加を見送ったSMBCカップ第19回全国小学生タグラグビー大会福島県大会の結果と合わせて、参戦レポートを掲載しておきます。

昨年度は長倉小タグの子たちの卒業前の集大成として参戦した県大会でしたが、今回はまた新たに、小名浜第2小学校放課後児童クラブ単独チームとして出場することとなりました。
実は小名浜第2小学校放課後児童クラブは令和2年度の開設当初より「スポーツ教室+放課後児童クラブ」というコンセプトで活動を行っております。せっかくほぼ毎日スポーツ活動をしているのだから、何か形になることをしたいと思い、参戦を決めた次第です。

まずは、児童から参加者を募るところから始めたわけですが、その時はすでに10月だったので、練習期間は短いです。しかし、しっかりとタグラグビーチームとして成立させなくては、試合をする相手に対して失礼になってしまいます。そのため、参加児童には「割とガチでやるけど大丈夫?」と前置きをして、人員を募りました。
いざフタを開けてみれば、利用児童約50名に対し1~3年生計19名の参加表明を受け、なんと2チームに分けて出場することとなりました。


また、今回は交流戦の為、1~3年生までしか試合に参加できないのですが、学童の4年生の子も参加してくれて、欠席で人が足りていないチーム側に入って一緒に練習してくれました。
来年度は今の3年生が4年生になり、SMBCカップへの参加が可能になるので、来年は同じコートに立つ時が来ると思います。そこも楽しみです。


全国的にみても、単一学童クラブから2チームも出るなんてのは、聞いたことがありません。
超レアなチーム「小名浜愛宕ポセイドンズ」が、ここ小名浜の地に誕生した瞬間でありました。

練習は月~金の16時~16時半。あくまで学童保育の日課の一つとして取り組みました。
学童保育の特性上、保護者の仕事がお休みの場合は、学童の欠席となるので、19名全員がそろうことは基本的にありません。
また、途中でお迎えが来る場合もあり、ここが普通のスポ少やアカデミーなどとは大きく違うところかと思います。

最初は当然、タグラグビーの形になるわけがなく、パスは通らず、前に進まず、ディフェンスはハチャメチャで、ボールの周りはごちゃつくという、よくある光景が繰り返されました。

そういった中で、チーム内でリーダー的立場の3年生が主体となって、「どうする?」と話し合いをしたり、足りない部分のスキル練習を少しずつ取り入れたりしていく中で、チームとしての結束がじわじわと高まっていくのを目の当たりにしました。
ラグビーは助け合いのスポーツだと、私は常々子どもたちに指導しています。学童内でも「困っている人を助ける」ということを心がけて子どもたちは日々を過ごしています。
それだけに、子どもたちは自ら進んで失敗した仲間に駆け寄って声をかけたり、反省点や改善案を出したりといった行動を、当たり前のようにできるようになってきました。
また、1年生から「こんな作戦があるんだ!」と提案をしてきたり、あまり運動が得意ではない子も「こうしたら自分の強みを活かせるんじゃないか」と話をされたりと、指導者、支援者として驚くようなことばかりが起きました。たった2か月の期間でしたが、すごく良いチームを作れたという手ごたえは、確かにありました。



そして迎えた、本番当日。
結果は以下の通りです。

小名浜愛宕ポセイドンズA
対福島ラグビースクールラビッツ2 ●1-2
対安達タグ ●0-8
対郡山スクールB △4-4
2敗1分 リーグ3位タイ


同B
対郡山スクールA △3-3
対会津ラガーB △5-5
対伊達サーベラーズ鳥 ●3-4
2分1敗 リーグ3位タイ

う~~~~ん。大健闘!
そして、絶妙に惜しかったです。
Aチームの福島戦も、ほぼ全員3年生のチームに対し1点差の僅差に持ち込み、郡山戦も引き分け。本当に惜しかったです。
Bチームの引き分けた2戦も終始粘り強く守り、課題であった守備の部分で大きな力を発揮しました。
また、伊達戦は、同点の場面で、なんとインゴールでグラウンディングしないという珍事が発生し、直後にトライを許してしまい、1点差の惜敗。

インゴールでのグラウンディングに関しては、昨年度の大会ではグラウンディングなしのルールだったため、私がそれを教えるのをすっかり忘れていたために起きた事態です。
これはもう、私のコーチング面での完全なるボーンヘッドでした。

そんなこんなで、私はすっかり落ち込んでコートを背にしたわけですが、子どもたちの反応は意外なものでした。
どうだった?と聞くと、「悔しかったけど、めちゃくちゃ楽しかった!」と、それはもう充実した笑顔が。

勝たせてあげなきゃ!に、縛られていた私でしたが、無我夢中になるあまり、本来のIWAKIユニバースの在り方を、いつしかすっかり忘れていました。

「できるを楽しいに」

そう、子どもたちは最初は下手だったタグラグビーが上手く「できるようになって」、しかもラグビースクール勢相手に互角、もしくは内容的にはそれ以上の試合をしたのです。
だから、「楽しかった」と口にしたわけです。

どうやら、しっかりと「できるを楽しいに」できていたようです。
そういう意味でも、子どもたちに心から拍手を送りたいと思います。

今回の県大会は、小名浜2小学童としても、放課後児童支援員としても、そしてラグビー指導者としても、大きな経験と学びになりました。
子どもたちから大いに学ばせてもらいました。
ご協力いただいた保護者の皆様、そして応援してくださったIWAKIユニバースタグの皆様、ありがとうございました。


その他の試合結果

2022タグラグビー福島県大会結果詳報

SMBCカップ
安達 全勝優勝
対福島RSラビッツ 〇11-0
対伊達サーベラーズ花 〇10-1
対会津ラガーA 〇12-0

伊達サーベラーズ 1勝1敗1分 2位
対福島RSラビッツ △3-3
対会津ラガー 〇8-5

福島RSラビッツ 2分1敗 3位

対会津ラガー △2-2


フレンドリーカップ(交流戦)リーグ戦プールB
伊達サーベラーズ鳥 2勝1分 リーグ1位通過
対郡山スクールA 〇7-5
対会津ラガーB △3-3
対小名浜愛宕ポセイドンズB 〇4-3

郡山スクールA 1勝1敗1分 リーグ2位通過
対会津ラガーB 〇5-2
対小名浜愛宕ポセイドンズB △3-3


フレンドリーカップ(交流戦)リーグ戦プールC
安達タグ 3勝 リーグ1位通過
対小名浜愛宕ポセイドンズA 〇8-0
対福島RSラビッツ2 〇8-3
対郡山スクールB 〇12-0

福島RSラビッツ2 2勝1敗 リーグ2位通過
対小名浜愛宕ポセイドンズA 〇2-1
対郡山スクールB 〇3-2


フレンドリーカップ(交流戦)決勝トーナメント
準決勝1試合目
伊達サーベラーズ鳥●5 対 6〇福島RSラビッツ2
準決勝2試合目
安達タグ〇9 対 0●郡山スクールA
3位決定戦 〇 郡山スクールA(得点詳細不明)


決勝戦
安達タグ〇9 対 0●福島RSラビッツ2

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